これまで、「コミュニティ」という言葉から想起されたのは、地域の共同体というイメージでした。しかし今日では、拡張を続けるネット空間の中に、そしてNPO/NGOのような社会的組織の中に、人々の共有・協働の場としてのコミュニティの可能性が大きくクローズアップされています。
コミュニティのこうした新しい可能性は、衰退著しい地方都市や硬直化した既存の経営組織にも風穴を開け、社会に新たなイノベーション(革新的なやり方)をもたらすことでしょう。
コミュニティから生まれる問題発見・問題解決や創造を支援し、そこで生まれた発想をさらに別のコミュニティのために応用していくこと―そこで私たちは、様々なNPOや地域コミュニティの現場との連携のもと、コミュニティをよりよくデザインするための各種手法やツールを用いて、新たな形での地域振興や組織活性化のための事業に取り組んでいます。
活動する人々が主体的、創造的に自ら考え、具体的に行動に移せるように促し、支援するための手法がファシリテーション。 参加・体験・相互作用を重視した学びや創造の場である 「ワークショップ」 から、日常的な会議や共同作業の現場まで、大きな注目を集めている手法です。
互いに助けあい支えあうサービスや行為を、時間や点数、地域独自の紙券などに置き換え、それを「通貨」としてサービスやモノと交換して循環させるシステム。 人々の交流を促し、信頼関係でつながった地域コミュニティを再構築するのに効果があります。
行政・企業・学校・NPOなど、コミュニティを構成する各セクターにおける地域情報化の量的、質的な進展の度合いを測ることができる、自己評価による指標ツール。シリコンバレーをはじめ、世界的にも多くの調査実績があります。